【拝み虫】
カマキリの別名。カマキリの存在は生態系の豊かさの証明で、人間にとってはなるべく畑にいてもらいたい益虫です。生まれたての赤ちゃんも立派に鎌を持ち上げる姿はなんとも愛らしいもの。カマキリだけでなく、さまざまな虫の姿を目にするようになる季節です。トンボやカメムシなど、他の多くの虫たちもよくみるとしきりに手をすり合わせています。虫の手脚にはミクロの突起があり、つかまる力だけではなく、匂いや味を感じるセンサーの役割も果たしているため、付着する汚れをつねに落とす必要があります。蠅(はえ)の字は手をすり合わせる姿が縄をなっているようにみえることに由来します。
やれ打つな蝿が手をすり足をする 小林一茶