1. 第五十五候 山茶始開 つばきはじめてひらく

  2. 第五十四候 楓蔦黄 もみじつたきばむ

  3. 第五十三候 霎時施 こさめときどきふる

  4. 第五十二候 霜始降 しもはじめてふる

  5. 第五十一候 蟋蟀在戸 きりぎりすとにあり

  6. 第五十候 菊花開 きくのはなひらく

  7. 第四十九候 鴻雁来 こうがんきたる

  8. 第四十八候 水始涸 みずはじめてかるる

  9. 第四十七候 蟄虫坏戸 むしかくれてとをふさぐ

  10. 第四十六候 雷乃収声 かみなりすなわちこえをおさむ

  11. 第四十五候 玄鳥去 つばめさる

  12. 第四十四候 鶺鴒鳴 せきれいなく

 

【拝み虫】
カマキリの別名。カマキリの存在は生態系の豊かさの証明で、人間にとってはなるべく畑にいてもらいたい益虫です。生まれたての赤ちゃんも立派に鎌を持ち上げる姿はなんとも愛らしいもの。カマキリだけでなく、さまざまな虫の姿を目にするようになる季節です。トンボやカメムシなど、他の多くの虫たちもよくみるとしきりに手をすり合わせています。虫の手脚にはミクロの突起があり、つかまる力だけではなく、匂いや味を感じるセンサーの役割も果たしているため、付着する汚れをつねに落とす必要があります。蠅(はえ)の字は手をすり合わせる姿が縄をなっているようにみえることに由来します。

やれ打つな蝿が手をすり足をする 小林一茶