1. 第五十五候 山茶始開 つばきはじめてひらく

  2. 第五十四候 楓蔦黄 もみじつたきばむ

  3. 第五十三候 霎時施 こさめときどきふる

  4. 第五十二候 霜始降 しもはじめてふる

  5. 第五十一候 蟋蟀在戸 きりぎりすとにあり

  6. 第五十候 菊花開 きくのはなひらく

  7. 第四十九候 鴻雁来 こうがんきたる

  8. 第四十八候 水始涸 みずはじめてかるる

  9. 第四十七候 蟄虫坏戸 むしかくれてとをふさぐ

  10. 第四十六候 雷乃収声 かみなりすなわちこえをおさむ

  11. 第四十五候 玄鳥去 つばめさる

  12. 第四十四候 鶺鴒鳴 せきれいなく

「春の光」といえば、春の山、春の川のように春全般に使われる季語ですが、「光の春」といえば、立春の頃に限定された季語になります。

立春の気温はまだ低く、寒さの厳しさを感じる頃ですが、どんなに寒く、どんな大地が凍っていても、光だけは春を感じさせてくれる。「光の春」にはそんな意味合いがあります。

実際に立春の頃の太陽の強さはすでに冬至の1.5倍。昼の長さは1時間以上長くなっています。

そして春の後半には「音の春」という言葉があります。

雪解けの水が勢いを増し、滔々と流れる水の音。たとえ見えなくても、その音の力強さに春を感じることができます。

光も音もたくさんあれど、「春の光」なのか「光の春」なのか、「春の音」なのか「音の春」なのか、同じ春でも時期や意味合いが変わります。

立春を過ぎたら、「光の春」を感じてみてください✨

ふと見上げた都会のビルの隙間にも「光の春」は、見つかるかもしれません。