1. 第二十七候 梅子黄 うめのみきばむ

  2. 第二十六候 腐草為螢 くされたるくさほたるとなる

  3. 第二十五候 蟷螂生 かまきりしょうず

  4. 第二十四候 麦秋至 むぎのときいたる

  5. 第二十三候 紅花栄 べにばなさかう

  6. 第二十二候 蚕起食桑 かいこおきてくわをはむ

  7. 第二十一候 竹笋生 たけのこしょうず

  8. 第二十候 蚯蚓出 みみずいずる

  9. 第十九候 蛙始鳴 かわずはじめてなく

  10. 第十八侯 牡丹華 ぼたんはなさく

  11. 第十七候 霜止出苗 しもやみてなえいずる

  12. 第十六候 葭始生 あしはじめてしょうず 

タチツボスミレ

如月の別名は小草生月(おぐさおいづき)。名もわからない ちいさな種々(くさぐさ)が懸命に芽を出し、やがて大きな緑に変えていきます。

都会ではアスファルトやコンクリートの隙き間など、どうしてこんなところにと思うような場所にスミレが咲いています。

スミレはある程度、種を飛ばす力を持っていますが、その種をアリがさらに遠くに運んでいます。種にはアリが大好きな美味しいもの、エライオソームが付いています。

アリは巣に運ぶ途中で運よくエライオソームがはずれると置いていったり、ゼリーを食べたあと巣の外に種を運び出します。

アリたちの小さな行いが翌年、思いがけないところで 見つける濃い紫の、可憐な花となって咲いています。スミレだけでなく、カタクリなど春の妖精の多くがアリの力を借りています。『和暦日々是好日』2014年より

ホンスミレ/コスミレ

アカネスミレ/ヒメスミレ

アツバスミレ/エイザンスミレ

ニョイスミレ/ヒナスミレ