1. 12月の冬薔薇

  2. 12月の柚子

  3. つはぶきは希望の花

  4. 蜂の巣

  5. 日本三大薬草センブリ

  6. ミゾソバとアゲハ

  7. 露草

  8. 野紺菊

  9. ノボリリュウ

  10. マムシグサ

  11. 半夏生

  12. 日本茜

  1. 北斎の描くセンス・オブ・ワンダー

  2. 和暦の季節感を味わえる時間軸

  3. 見返しのカラー図版

  4. お客様からの喜びの声2025

  5. お客様からの喜びの声2024

  6. ご注文の際の注意点

  1. 第二候 黄鶯睍睆 うぐいすなく

  2. 第一候 東風解凍 はるかぜこおりをとく

  3. 第七十二候 鶏始乳 にわとりはじめてとやにつく

  4. 第七十一候 水沢腹堅 さわみずこおりつめる

  5. 第七十候 款冬華 ふきのはなさく

  6. 第六十九候 雉始雊 きじはじめてなく

  7. 第六十八候 水泉動 しみずあたたかをふくむ

  8. 第六十七候 芹乃栄 せりすなわちさかう

  9. 第六十六候 雪下出麦 ゆきわたりてむぎのびる

  10. 第六十五候 麋角解 さわしかのつのおつる

  11. 第六十四候 乃東生 なつかれくさしょうず

  12. 第六十三候 鱖魚群 さけのうおむらがる

アリは世界でもっとも繁栄に成功した虫です。その理由は植物や他の虫との多岐にわたる共生関係にあります。

多くの植物は花だけでなく茎からも蜜を出すことでアリにパトロールしてもらい、産みつけられた卵や毛虫をとってもらっています。そのため蜜腺は食べられやすい若い葉のつけ根に多くあります。カラスノエンドウがわかりやすいので、一度、観察してみてください。

アブラムシはアリに甘い汁を与えることでテントウムシなどの天敵から身を守ってもらっています。アリは植物の茎を自在に歩き回って、植物を天敵から守ったり、アブラムシから蜜をもらいながら、せっせとパトロールしているのです。また幼虫のときにアリが好む匂いを出し、巣の中に運んでもらって、給餌してもらい、成長すると穴から出ていくように進化した賢いシジミチョウもいます。

アリはさまざまな植物の種を運ぶ役割も果たしています。アリ散布植物はカラスノエンドウ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ムラサキケマン、カタクリ、スミレ、カタバミ、キュウリグサなど。身近にみられる多くの雑草がアリと矯正関係にあります。人間が蜂蜜をもらうためにミツバチの巣箱を置いて、襲われないように世話をしたり、お米をもらうために稲の世話をするのも共生関係のひとつといえます。『和暦日々是好日』2024睦月より